建物のデュー・デリジェンス

2000/11/1


不動産鑑定士・一級建築士 今西完治

「要求があるからやる調査」から「役に立つ調査」へ
デュー・デリジェンス(Due Diligence)とは、「不動産の売買や証券化等において、対象となる不動産を詳細に調査・診断し、投資対象としての価値を適正に評価すること」をいう。日本語では一般に「適正評価手続き」と訳されている。日本では、なぜ今まで不動産取引に当たってこのような詳細調査が行われて来なかったのか。また、デュー・デリジェンスと鑑定評価との関連、エンジニアリング・レポートとの関連など、実務上の問題点や今後の取り組み方について報告する。

index
デュー・デリジェンスとは
鑑定評価とデュー・デリジェンス
デュー・デリジェンスとエンジニアリング・レポート
建物劣化の程度の判定、維持修繕費の予測、更新準備金の査定
建物耐震性能調査
地震による予想最大損失率(PML)の算定
鑑定評価への影響
おわりに

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