不動産証券化と金融ビジネスの動き

2001/11/1


不動産鑑定士 出雲豊博

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実務者サイドからみた不動産証券化と金融システムの変化について
「不動産証券化」の動きは、新聞・雑誌等マスコミで報道されない日がないくらい刻々と新しい情報が発信されている。これは証券化ビジネス産業のすそ野が広く、本業務が様々な経済活性化へ寄与するであろうという期待も大きいため、各方面に大きな関心を集めているためと思われる。さらに「不動産証券化」業務は、いわゆるベンチャー的な新規業務であるだけに、実務においては、ドッグイヤーの如くスキーム・理論が日進月歩のハードな仕事である。つまり担当セクションは、多方面で高度な専門能力とスピードを要求されており、新しい知識を入手しながら全速力で走っている状態で、多忙を極めている。本稿では最近の日本版REITの動きを始め、不動産の売買をめぐる環境の変化や、最近の金融スキームの動きについて、実務サイドから考察してみたい。

index
はじめに
日本版REITの最新の動き
不動産の売買をめぐる環境の変化
不動産金融システムの変化
不動産鑑定評価手法の変化
不動産金融プレイヤー(専門家)の育成
まとめ

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