レジャーマーケットの展望

2016/4/1


株式会社立地評価研究所 東京本社
柳田 毅

1.余暇市場の動向と今後の展望
2.遊園地・テーマパーク
3.パチンコ・パチスロ
4.クルーズ市場
5.温浴施設の海外進出事例

はじめに
「レジャー白書2013」(公益財団法人日本生産性本部)によると、2012年の余暇産業の市場規模は約64.7兆円となっている。これは日本の国家予算(一般会計)の7割余り相当する巨大市場であるが、その規模は年々縮小傾向が続いている。一方、内閣府による調査では、今後の生活の力点として「レジャー・余暇生活」を挙げる回答が最も多く、レジャーに対する国民の関心は高い。本稿においては「レジャー白書2013」を基に、同白書の過去からのデータ推移や関連諸資料等も検討しつつ、最近の余暇市場の動向及びレジャー産業の抱える課題と今後の展望について検討する。次に、最近の動きとして、現在好調の「遊園地・テーマパーク」、依然として余暇市場において最大のシェアを有する「パチンコ・パチスロ」、潜在需要が大きく今後の伸びが期待される「クルーズ」市場についてレポートする。また、少子化及び人口減少が進む中、市場縮小圧力が強まると予測されるレジャー産業において、海外進出を試みる動きとして、温浴施設大手による中国への出店事例について紹介する。

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