2005.10.01
レポート
商業施設
福岡(フクオカ)を外観する
株式会社立地評価研究所 大阪本社
不動産鑑定士 大西靖生
今、面白いフクオカ。この街の特色や商業の近況をレポート
知人の格付アナリストとして公明なM氏は「日本でいま面白いのは福岡ですね、次は札幌かな」と語った。たしかに福岡はこの不況下にも成長を続け、東京、名古屋、札幌と共に勝ち組のまちとして知られている。そこで、福岡の特色や商業の近況について取り急ぎ眺めることとした。なお、福岡市内では近年オフィスビル、店舗施設のJ-REITなどによる買収のほか個人による不動産投資が盛んである。買いの競合により収益利回り、キャップレートは6%程度と低下しているようであるが、本稿ではこれらの状況については割愛した。
index
福岡-Fukuoka-このユニークな国際都市
(1)交通位置は国際的に好条件(地政学的に優位)
(2)人口は一貫して増加-今後も増加
(3)学生のまち-多い若者の流入
(4)大半の市民の就業先は店舗、サービス=典型的な商業・サービス特化型都市
(5)土地利用-整然とした住商工の配置
小売商業(店舗地)の現況-その中心“天神”の動向
(1)新幹線全線開通による企業やヒトの流入期待
(2)広域店舗戦争(郊外対天神)
(3)地区内戦争(第4次天神流通戦争)
(4)天神の課題と新しい動き
オフィスはどこも駅前が中心店舗地区か官公署の周辺部かに形成される