2010.11.01

レポート

商業施設

アウトレット考 -急増するアウトレット店舗-

株式会社立地評価研究所 大阪本社
不動産鑑定士 大西靖生

「安さ」が販売のキーワード。急成長しているアウトレットストアを俯瞰する。
100年に1度といわれるほどの経済不況である。小売業に関しても売上げの落ち込みが引き続いているが、従来にはなかった新しい姿や新しい業態を見ることができる。
まずは不振の代表といわれる百貨店と総合スーパーの売上げ動向の概要は、両方とも近年永らく既存店売上げの減少が続いており、意外な感はない。この減少部分は食品スーパー(SM)や各種の専門店が補ってきたのだが、特に最近は新しい店舗業態、ドラッグストアやホームセンターの伸びが大きく、また耳慣れないアウトレットストアが登場してきている。これらの背景というか流れを加速しているのは不景気下で“安さ”“激安”を求める消費者の動向である。好評の600円ジーパンとか300円弁当などがさかんに報道されている。
このようにみてくれば不景気の時代には「安さ」が販売のキーワードであることは間違いない。不景気な中、大方の小売店の不振を尻目に急成長しているアウトレットストアの今日の概要を眺めて見たいと思う。

index
アウトレット店舗の始まりと日本での現状
1 出発点と特色
2 現状と問題点
日本のアウトレット店舗 ~その概要~
1 総合型
2 家具・オフィス用品
3 家電用品
4 食品
5 化粧品

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阪急西宮ガーデンズ

「環境性能・省エネ性能」と「資産価値」

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